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全肺気量とは

さまざまな呼吸量

呼吸器からすべての空気を吐き出すことはできない

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安静時の呼吸においては、約500mlの空気量が肺に出入りし、私たちは安静時の呼吸状態からさらに努力して肺に空気を吸入したり、反対に、努力して肺内から空気を吐き出すことができます。
それぞれの空気量のことを、予備吸気量、呼び呼気量といい、いずれもおよそ1500〜1800ml。
最大に空気を吸い込んだときに肺の中に入っている空気の量を全肺気量といい、肺の容積を表し、一般によく知られている肺活量とは同じではありません。
肺活量というのは、最大に空気を吸い込んだ状態から最大に空気を吐き出したときに肺内から出された空気の量で、1回換気量、予備吸気量、予備呼気量の和によって求められます。
しかし、このように最大に呼息を行なっても、肺の中にはまだ空気が1000〜1500mlほど残っています。この空気の量のことを残気量(残気量)。
残気量と予備呼気量と合わせた量、安静呼吸の呼息(1回換気量)が終わった後も肺内に残っている空気量のことを機能的残気量。
全肺気量とは、1回換気量、予備吸気量、予備呼気量、残気量の総和のこと。
全肺気量のうち肺活量の範囲までは意識的に肺の容量を変えることはできますが、残気量というどうしても吐き出すことのできない量が残っています。
このように、予備呼気量を吐き出しても肺内にまだ一定量の残気量が残ることは、肺胞内を完全に無酸素の状態にすることなく、
私たちの生命の安全を守るための大切なしくみのひとつと考えられます。
全肺気量:肺活量(1回換気量+予備吸気量+予備呼気量)+残気量で示され数値。
肺の容積を表す。

肺活量について

呼吸機能のバロメーター

肺活量とは、最大限に空気を吸い込んだ状態から、出きる限り努力して肺内の空気を吐き出したときに得られる空気の量であり、全肺気量から残気量を差し引いた分の量に相当します。
肺活量は、からだの大きさに比例し、20歳前後をピークとして年齢とともに減少する傾向にあり、体位や姿勢によっても異なり、立位姿勢での肺活量は横になっているときにより200〜500ml大きく、呼吸筋の強さや肺および胸郭の弾性なども肺活量に影響します。
肺活量が大きいということは、酸素を多く含んだ新鮮な空気を肺内にたくさん取り込めるという表しです。
肺活量は呼吸機能の指標としてよく用いられます。
もし、肺、気管などの呼吸器、胸郭および呼吸筋に異常がある場合には、肺活量は減少します。
肺活量を測定する場合、通常は最大吸気からゆっくりと息を吐き出すまでの量を記録します。
これ以外に、できるだけ速く吐き出したときに得られる、肺活量もある(時間肺活量または努力性肺活量という)。
健常者の場合、最大吸気から力をこめて息を吐き出すと、1秒間で肺活量のうち70〜80%吐き出されます。
この空気量を1秒量、肺活量に対する割合を1秒率。
肺活量に顕著な減少が見られなくても1秒率が著しく低い場合には、その原因として気道抵抗の増大(喘息など)、肺の弾性の減少(肺気腫など)が考えられます。
このように肺活量に時間的基準を付け加えることで、さらに有効な呼吸機能を評価を行うことも可能になります。