免疫の獲得

免疫の獲得

リンパ球は抗原を記憶する

抗原と結合したT細胞は分裂・分化して、ヘルパーT細胞やキラーT細胞を作り出します。

抗原と結合したB細胞は、ヘルパーT細胞の協力の下で、分裂・分化して抗体産生細胞を作りだし、最終的に抗体を産生します。これらの細胞は、それぞれの機能を果たした後で、死滅します。

抗原と結合したT細胞やB細胞がすべて、ヘルパーT細胞やキラーT細胞、抗体産生細胞となるわけではりません。

活性化したリンパ球の中には、途中で分化を止めて、そのまま長時間に渡って生き続けるのも存在します。

例えば、B細胞である抗原と結合したとします。

そのB細胞は続いて分裂し、そのうちの一部はさらに分化して、問題の抗原に機能する抗体を作り出す抗体産生細胞となると、同じに完全に分化しなかった残りのものは、そのままの状態で生き続けます。

そして、再び同じ抗原が体内に侵入してきたときには、生き続けていたB細胞が完全に分化して、抗原の処理にあたります。

途中で分化を止めたリンパ球からエフェクターT細胞や抗体産生細胞が作り出され、抗原Xが始めて侵入してきたときに比べて、より素早く、より効率的に抗原を排除できます。

一度感染した病原菌に対して「免疫ができた」「免疫を獲得した」というのは、分化を止めたリンパ球が記憶細胞として、体内で維持されている状態をいいます。

リンパ球(獲得免疫系)には、一度排除した抗原を長い間(数ヶ月から数年の間)記憶しておく仕組みが備わっています。

免疫システムが異物を排除するまでの流れ

複数段階のバリアーが備えられている

体に侵入しようとする異物にとっては、皮膚や粘膜など体の表面を覆う組織が第一の障壁。

皮膚は微生物の侵入を妨げる防御壁のような役割を果たし、粘膜を覆っている粘液は微生物が組織に付着するのを邪魔します。

古い皮膚の細胞が垢として剥がれ落ちるのも、体の表面に付着した異物を排除するのに役立っています。

これらのバリアーを突破してさらに侵入した異物に対しては、自然免疫の仕組みが待ち構えています。

リゾチームなどの酵素や補体が細菌の細胞壁を壊したり、マクロファージや好中球といった貪食細胞が異物を取り込んで消化したりします。

また同時にこれらの物質や細胞は、細菌やウイルスなどが体中の至る所に広がってしまわないようにする役目も担っています。

自然免疫の仕組みで完全に排除できない強力な細菌やウイルスに対して、B細胞、T細胞の2種類のリンパ旧を主役とした獲得免疫の仕組みが働きます。

異物を捕らえると同時に補体や貪食細胞を活性化する抗体、抗体の産生を促進する物質やマクロファージを活性化する物質を作り出すヘルパーT細部、ウイルス感染細胞を破壊するキラーT細胞が活躍して、体内に侵入した異物を処理します。

人の体は、このような複数段階のバリアーによって異物の侵入から守られています。

免疫とアレルギーの関係

免疫は害の有無を判断しない>

アレルギーは、アレルギーの原因となるなんらかの物質が体内に侵入することで引き起こされます。

スギの花粉であったり、家庭内のほこり(ハウスダスト)に含まれるダニであったり、卵や牛乳などの食品であったり、このようなアレルギーの原因となるさまざまな物質は、いうまでもなく私たちの体にとって異物(自分の体を構成する成分ではない)です。

体に入り込んだアレルギーの原因物質は、免疫システムにとって体から排除すべき対象です。

アレルギーの原因となる物質を排除しようと抗体やT細胞などが働き、その免疫応答によって人体にありがたくない症状が現われるのが、アレルギーです。

花粉症も、食物アレルギーも、アトピー性皮膚炎も、すべてアレルギーは、免疫の仕組みによって引く起こされています。

免疫は、自分の体を形作っている成分(自己)と、外から侵入してきた自分以外の物質(非自己)とを見分けるシステムですが、非自己の成分が体に有害か無害かという判断を行ないません。

害の有無に関係なく、とくかく自己成分でないものを排除する、この点があだとなり、本来なら無害なはずの物質に対して、免疫が過剰に働いた結果が、表面的にはアレルギーという形で現われます。

アレルギー症状

反応が鼻の粘膜で行なった場合には、マスト細胞から放出された物質の働きにより、抗原を洗い流すために粘液の分泌が亢進したり(鼻水)、抗原を体外に排除するために呼吸筋が収縮したり(くしゃみ)といったアレルギー性鼻炎の症状が現われます。

抗原を排除しようと免疫システムが過剰に働いて結果が、アレルギーです。


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ページのご案内
生体の体には、外から入る物質(異物)排除するシステム
食物たんぱく質がアレルギーの原因
生物には自分の体を守る仕組みがある
補体とは、血清中に存在する、免疫の働きに深く関わるたんぱく質
マクロファージは白血球を呼び集める
免疫は病原体の感染によって後天的に獲得感染の繰り返しによって抵抗力が高まる
抗体はIgG,IgM,IgE,IgA,IgD
B細胞から抗体が作られる過程と仕組み
T細胞も抗原を認識し結合する抗原レセプター
ヘルパーT細胞は抗体の産生を促進する物質を作り出します
リンパ球の産生に関わる器官骨髄で血液は作られる
B細胞も自己と反応しないようになっている
アレルギーを引き起こす抗原=アレルゲン
細胞内の顆粒から化学伝達物質を放出する
細胞はサイトカインを使って情報を伝える
補体が活性化するプロセスのひとつ古典経路
気管や気管支の粘膜でアレルギーが起こる
アトピー性皮膚炎アレルギー+T細胞の活性化
食物アレルギーは
腸管には特有に備わった独自の免疫システム
アレルギーマーチ
ダニが増加
ハウス・ダスト(室内塵)とは
熱中症のメカニズム