子宮動脈塞栓術(UAE)

子宮動脈塞栓術(UAE)

筋腫を小さくする新しい治療法

子宮動脈を詰まらせ、血液や栄養を滞らせる

子宮動脈の血管内に細いカテーテルを入れ、血管を詰まらせる物質(ゼラチンスポンジやポリビニルアルコールなど)を注入して、その先にある子宮筋腫に血液や栄養が届かないようにします。

婦人科医ではなく、放射線科医が行ないます。

筋腫を直接手術するわけではなく、局所麻酔で行なえ、
強い痛みもない、新しい方式の治療法です。

レントゲンモニターをもながら、大腿部の血管から細いカテーテルを
左右一方の子宮動脈まで挿入し、造影剤を注入。

カテーテルが入った先に筋腫核があることも確認して、ゼラチンスポンジや
ポリビニルアルコールなぢ、体の他の部分に流れ込まないように注意しながら、
何回かに分けて少しずつ注入していきます。

子宮動脈が閉塞したら、処置は終わります。

その後、もう一方の子宮動脈も同様に、塞栓します。

これによって筋腫への栄養補給の道は断たれますが、子宮動脈が閉塞しても、
膣動脈や卵巣動脈から栄養を受けることができるので、子宮はそのまま温存されます。

子宮動脈に血液が流れなくなることから、処置直後に痛みや発熱、吐き気、嘔吐が起こりますが、
翌日には歩くこともでき、経過がよければ2〜3日で退院することがきます。

術後、栄養が運ばれなくなった筋腫は段々干からびた状態になり、
3ヶ月ほどで平均50%ほどにまで縮小するといわれています。

子宮動脈塞栓術(UAE)を受けた80〜90%の人に、筋腫による過多月経痛や月経痛、
不正出血などの症状の改善が見られ、再び筋腫が大きくなることも少ないといわれています。

1997年アメリカで報告され、世界で少しずつ広がっている方法です。

長期的な影響や効果は判っていません。

子宮は温存されても、子宮動脈の血流が途絶えるため、妊娠や出産は難しいとされています。

日本では健康保険が適用されていません。

どの医療機関でも受けられるというわけではありませんが、
限界や副作用をよく理解すれば妊娠を希望しない、40才以降の人に有効な選択肢といえます。

子宮動脈塞栓術(UAE)のメリットとデメリット

メリット

[check]ほぼすべての子宮筋腫に行うことができる。
[check]お腹にも子宮にも傷ができない。
[check]術後の回復が早く、入院期間も短い。
[check]手術時間が短い。

デメリット

[check]術後、一時的に強い痛みや発熱することがある。
[check]報告されて10年ほどの治療方法なので、長期の影響など詳しく判っていない。
[check]妊娠を希望する人には適応できない。
[check]筋腫の縮症効果が得られない場合もある。
[check]健康保険が適応されない。

子宮動脈塞栓術(UAE)の主な手順

[check]大腿部の付け根に局所麻酔をする。
[check]大腿部の動脈から細いカテーテルを入れ
  レントゲンモニターを見ながら、左右一方の子宮動脈にカテーテルを挿入していく。
[check]カテーテルの先から、造影剤を入れ
  カテーテルが入った血管の先に筋腫核があること確認する。
[check]血管を塞栓させる物質、ゼラチンスポンジなどを注入する。
[check]血管が詰まったのを確認した後、もう一方の子宮動脈に同じ処置を行なう。
[check]カテーテルを大腿動脈から抜く。

筋腫の種類を知りたい

超音波検査だけでは、筋腫の種類までは判らないこともあります。

筋腫の種類を知りたいときは、MRI検査を受ければ判明できます。




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