熟睡

熟睡

身体疲労は夕方から夜にかけてピーク

不適切な寝具

日中の疲労を引きずったまま不適切な寝具に横たわっても、決して回復は図れません。

横たわるのは、脊柱動物にとって、脊柱に負担のかからない姿勢の一つです。

重い頭部を支え、首の骨(頚椎)、背骨、腰の骨(腰椎)に大きな負担がかかっています。

とくに頚椎には常時6〜8kgの頭の重みがかかり、支えているのが筋肉です。

脊柱には生理的なわん曲があります。

重い頭をはじめ、全身の重さを支えるために1本のまっすぐな柱ではありません。

少しづつわん曲して力を分散しています。

首から背中にかけて、縦の中央のラインから、
両方の肩に向かって三角形に走る大きな筋肉僧帽筋(そうぼうきん)です。

僧帽筋は、上下に広く、筋線維が走る方向によって、収縮したときに生じる動きが違います。

僧帽筋の上の方が収縮すると、首を後に反らすことが出来ます。

大きな負荷が骨や筋肉を解放するには、静かに横たわりゆっくり休息することです。

休息中も大きな寝返りを、存分に打って、血液やリンパ液、
関節液などの体液を循環させることで、疲労は回復して、心身ともにスッキリします。

ベッドのスプリングが柔らかい、逆に床に薄い敷き布団だけでは硬すぎたりすると、
横になっても、背骨や腰椎を解放することはできません。

さらに圧力がかかって、筋肉が緊張します。

枕の高さが合わない

頚椎が無理な角度で曲がり、その影響が背骨から腰椎、腕の神経にまで
広がっていきます背骨全体の傾きは、ほんのわずかな首の角度で影響を受けます。

枕の役割は重要です。

睡眠に影響を与える物理的条件はたくさんあります。

枕は、もっとも単純で、直線的で、影響力の大きい要素です。

肩こり、頭痛、手のしびれ、不眠、いびき、
無呼吸といった諸症状を引き起こす大きな原因が枕にあります。

不眠や体調不良が、枕にあることを気づかず、
同じような睡眠を続けていると、正真正銘病気になります。

肥満の人は、深い眠りのノンレム睡眠の浅い状態が長く、
一方、レム睡眠が短くなってきます。

いびきをかくようになります。

いびきは熟睡しているのか?

睡眠時無呼吸症候群=SASは、眠っている間に何度も息が止まる病気です。

舌の根元が、喉の奥にある気道を塞ぎ、空気の通りが悪くなって起こります。

SASは、10秒以上の無呼吸状態が、
7時間の睡眠中に30回以上、1時間に5回以上起きる症状をいいます。

喉を無理に息が通るために、ラッパのようないびきになるのが特徴です。

呼吸が止まるたびに、息をしろと脳が命令します。

一種の興奮状態が続き、睡眠不足になります。

いびきは熟睡している証拠ではありません。

十分に寝ているはずなのに、昼間も眠くなり、
やる気の無さや気力の足りなさなどを感じます。

太ると喉や舌の根元に脂肪が溜まりやすくなる

気道が狭くなり、無呼吸になりやすいです。

肥満対策など、生活習慣の改善が必要です。

食事や運動をして、よくなるケースもあります。

SASという病気は、高血圧や糖尿病、脳卒中などの合併症を引き起こしやすいといわれます。

暴飲暴食で、急に肥満になり、血糖値が500以上の、生活を続けているとSASという
睡眠時無呼吸症候群にかかります。いびきは、病気の一つのサインです。

正しい睡眠

[check]睡眠は、人間の心と身体の健康維持に不可欠です。
[check]睡眠状態こそが心身の健康の鍵を握っていることが分かってきました。
[check]日本人の約20%に当たる2400万人が、睡眠障害に苦しんでいるといわれます。
[check]毎晩毎晩5人に1人が、眠れない夜を過ごしています。
[check]疲れたら休息をする、夜になったら十分な睡眠を取る。
[check]私たちの心身は、健全な状態に保たれ、新たな活力が満ちてきます。
[check]睡眠とは、ゆったりと身体を横たえ、重力に逆らわない、状態で静かに過ごす時間です。
[check]脳や身体が、完全に活動を停止してしまうわけではありません。
[check]その間、生命維持に必要な、さまざまな仕事がなされる時間です。

深い睡眠中には成長ホルモンが分泌

子どもの身長は成長します。

寝る子は育つ。

大人は、この成長ホルモンが、
身体の組織の新陳代謝や再生を促すため疲労回復をもたらします。

寝不足は肌が、ボロボロになります。

睡眠は、免疫機能とも関連があります。

かぜを引いたら、眠っても眠っても、まだ眠りたいです。

これは、免疫機能を担当する白血球の中にある、サイトカインという成分の働きです。

ウイルスの増殖を抑え、体力の回復を図るため、
サイトカインが身体を深く眠らせるように働きかけています。

また、睡眠中には、脳の中で、極めて重要な情報処理が行なわれています。

体内時計のメカニズム

[check]生物の身体の中で、睡眠と覚醒をコントロールする司令塔は脳です。
[check]睡眠を調節するメカニズムには、二つの機構があります。
[check]恒常性とは、体内を一定の状態に保って生命を、維持しようとする働きです。
[check]睡眠と覚醒が交互に訪れるように、保っているのが恒常性維持機構です。

睡眠不足の度合いによって決められる

睡眠が足りないときほど、メカニズムが強く作動し、長く、深く眠ろうとします。

体内時計機構は、十分に眠った翌日でも、
夜になって一定の時刻になると自然と睡眠がやってきます。

睡眠が始まるタイミングを、脳の中にある体内時計が管理しています。

体内時計は、驚くほど正確です。

体内時計は、その人の毎日の生活リズムを、
正確に記憶し、睡眠と覚醒にスイッチを切り替えます。

一方、体内時計は繊細です。

さまざまな、刺激や条件によってズレを生じたり、微妙なズレを修正したりしています。

刺激によるものは食事や運動、疲労、精神的な
ストレスなど数限りなくありますが、大きな要素は光です。

まぶしい朝日、夕暮れどきの薄れゆく光、活動まぶしいネオン、
寝室の照明などこうした光が、すべて体内時計を狂わせる要因となります。

不眠症や時差ぼけの改善薬

メラトニンという物質があります。

メラトニンは脳の松果体(しょうかたい)という部分で分泌されるホルモンです。

光の刺激と逆の働きをします。

夕方から夜にかけて産生され、
深夜にもっとも高い数値を示し、朝になると全く産生されなくなります。

メラトニンは、脳の睡眠中枢に作用する物質と考えられています。

朝になってメラトニンが、産生されなくなるのは、睡眠中に終わりを告げる合図です。

睡眠覚醒リズムは、外界の環境変化と脳内にある調整機構と、
両方の作用を受けながら微妙なバランスで成り立っています。

レム睡眠とノンレム睡眠

レム睡眠とノンレム睡眠では、眠っている場所が異なります。

レム睡眠では身体が眠り、ノンレム睡眠では脳が眠っています。

脊椎動物にとって、良質のレム睡眠を取るには、頚椎を安定させる枕、敷き布団が必要。

レム睡眠とノンレム睡眠は通常、一晩の眠りの間に4〜5回ずつ繰り返されています。

身体の眠りレム睡眠は、全睡眠時間の約25%。

脳は、運動指令を遮断し、筋肉の緊張を解除することで、身体に十分な休息を与えます。

脳自体が休んでいません。

日中に体験したさまざまな、情報を記憶の一時的な貯蔵庫から呼び出し、合成し、定着させ
ようと、活発に働きます。交感神経も緊張して、脳に血液をどんどん送り込んでいます。

新しい体験をたくさんした日には、レム睡眠は長くなるといわれます。

知能指数(IQ)の高い子ども

普通の子どもに比べ、レム睡眠の時間が長いといわれます。

身体が眠っている間に、処理しなければいけない仕事がそれだけたくさんあるということです。

レム睡眠中には、自律神経の乱れが、起こりやすいという特徴もあります。

自律神経は、意志と関係無く体内組織の機能を支配し、調節する神経です。

自律神経の働きが、変調をきたすと、心拍数や呼吸回数が不規則になり、
心臓病や脳血管障害の引き金となることがあるので、成人の場合には注意を要する睡眠です。

ノンレム睡眠は脳の休息

高等な動物では、複雑な脳機能を司る大脳皮質が発達しています。

大脳皮質を十分に休ませ、エネルギーを回復させることがノンレム睡眠の目的です。

自律神経の状態を見ても、ノンレム睡眠中は心身をリラックスさせようとする
副交感神経が活発になり、振動数のゆるやかな脳波が現れます。

ノンレム睡眠時には、レム睡眠時よりも目覚めにくいという特徴があります。

ノンレム睡眠1段階
眠っているように見えても、電車が最寄の駅に着いた瞬間に目覚し、
何事も無かったように降車した経験はありませんか。
脳が眠っているとはいっても、極めて浅い眠りです。

睡眠段階2
首を保持することが出来ません。
となりの女性に頭をもたれたり、押し返されて窓に頭を預けたりしながら眠っていますが、
車内アナウンスだけでは聞こえているので、最寄の駅に着いたら自分で目を覚ませます。
比較的、浅い睡眠です。

睡眠段階3
かなり眠りが深くなります。
最寄の駅に着いても自分では起きることができません。
難駅か乗り過ごして、ぱっと目覚めて周囲をキョロキョロ見回すといった状態です。

睡眠段階4
終点に着くまで熟睡が続きます。
駅員さんなどに揺り起こされるまで、まったく気づくことがありません。
ノンレム睡眠が深いということは、それだけ目覚めにくい状態にあるということです。

ノンレム睡眠には、重要な役割

疲労の回復や子どもの成長に、必要な成長ホルモンが大量に分泌されるのもノンレム睡眠中。

私たちが健康に生きるためには、脳と身体にとってバランスの良い、質のよい睡眠が必要。

交感神経と副交感神経は、正反対の作用を持つ自律神経であり、
脳や脊髄の内部で、常に拮抗しながら働いています。

交感神経が強く作用しているとき、活動的、精力的です。

副交感神経が優勢なときには、心身ともに静かで落ちついた状態になります。

自律神経を必要に応じて、切り替えが上手くいくときが、心身ともに調子の良い状態です。

上手くいかなければ体調不良です。

緊張の連続で過度のストレスがかかったり、
逆にダラダラとやる気の無い状態から抜け出せないことになります。

長期化は、だるさ、倦怠感、めまい、動悸、食欲不振、異常な汗かき、ほてり、
冷感、身体の各部に痛みなど、ありとあらゆる不調が生じます。

これらの症状の多くは、自律神経の調節機能が変調をきたし起こります。

自律神経の働きは、睡眠中には副交感神経の働きが、
高ぶっていくため
十分なノンレム睡眠を確保すれば、疲労も緊張も解消されます。

朝、スッキリ起きた瞬間からやる気です。熟睡のもたらすポジティブ効果です。

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