薬物療法の種類

薬物療法の種類

対症療法と偽閉経療法

薬を用いる療法を薬物療法といいます

筋腫そのものを治すことはできませんが、症状を軽減したり、
筋腫を一時的に小さくするなどの効果があります。

しかし、すべての薬には副作用があることも否定できません。

筋腫の増大を抑える薬では、しばしば副作用が起こります。

薬の使用についても、医師と十分に話し合ったうえで選ぶようにしてください。

子宮筋腫に対する薬物療法の種類

筋腫による症状を軽減する薬剤 筋腫の増大を一時的に抑える薬
貧血→鉄剤(造血剤)
月経痛→鎮痛剤、ピル
過多月経→止血剤、ピル
GnRHアゴニスト
注射、経微スプレー

対症療法

筋腫による症状を緩和・改善するのが目的です。

おもに過多月経や月経痛、貧血などの症状をやわらげる治療が行なわれます。

貧血の改善=鉄剤(造血剤)

貧血は子宮筋腫の症状の中でもやっかいで、少しずつ進行するので、自覚しにくいのです。

粘膜下筋腫では。

小さくても過多月経になり、貧血が進みやすく、予防のためにも日頃から
鉄分の多い食品を積極的に摂るようにこころがけてください。

鉄剤には、おもに胃腸障害を中心に副作用が出る場合があります。

毎日服用しなければ効果がないというわけではありませんので、
副作用が強く出るようなときには、少し休んで様子を見るといいです。

濃いお茶やコーヒーなど、タンニンを含む食品と摂ると吸収が
阻害される可能性があるので服用後は控えたほうがいいです。

鉄剤による副作用

[check]吐き気  [check]食欲不振  [check]便が黒くなる  [check]下痢・便秘

月経痛の改善=鎮痛剤

子宮筋腫だけでも月経痛が出ることはありますが、
子宮腺筋症が合併するとそれが強くなります。

痛みが強いときには、鎮痛剤を使います。

月経痛は、子宮内膜から出るプロスタグランディンという物質が関与しているといわれるので
この物質が作られるのを阻害する非ステロイド系の解熱鎮痛剤を服用します。

ときどき、痛みをギリギリまで我慢してしまう人が、
我慢できない痛みになってから、鎮痛剤を飲んでも、効果を期待できません。

月経痛がくる時期はある程度予想ができるので、
痛くなる前に飲んでおけば効き目がよくなりその分薬の量も少なくてすみます。

月のうち数日間の服用であれば副作用は差ほど心配いりません。

過多月経の改善=止血剤

過多月経の改善に止血剤が使われることもあります。

月経量を抑えて貧血の症状を改善するのが目的ですが、子宮内腔の拡大のような
物理的な要因による出血に対して、あまり有効とはいえません。

過多月経や月経痛の改善=ピル

避妊薬として知られるピルには、過多月経や月経痛などの症状を軽くする効果があります。

妊娠の予定がない人や妊娠を望んでいない人なら、
低用量ピルは症状を改善する方法のひとつです。

ピルは女性ホルモンの作用を持っているため、筋腫を大きくさせる可能性が
あるとして日本では筋腫治療に使わないとされてきました。

ただし、子宮筋腫が小さくなるわけではありません。

出血のトラブルが出ることがありますが、
当面の症状を抑えるなどの目的で使用するのに適しています。

ピルの避妊以外の効果

[check]月経周期が規則正しくなる
[check]月経量が減る
[check]月経痛がやわらぐ
[check]子宮体がん、卵巣がん、大腸がん、子宮内膜症の発生を抑える

偽閉経療法

筋腫の増大を抑えることが目的です。

筋腫の発育に関わっているとされる女性ホルモンの分泌を抑える、
子宮筋腫の発育を阻止しようというものです。

筋腫の発育を阻止する=GnRHアゴニスト

脳の下垂体に働きかけ、卵巣を刺激するホルモンの分泌を減らして
卵巣の働きを抑え閉経したのと同じような状態にします。

女性のホルモンの分泌量が減るため、筋腫を縮小させる効果があります。

GnRHアゴニストには、血流を減少させる働きがあるので、
手術中の出血を抑える効果もあります。

効果は人によって、筋腫が半分くらいの大きさに縮小する人もいます。

投与を中止すると小さくなった筋腫が再び大きくなってしなうのが難点です。

更年期障害に似た不快症状が出たり、骨密度の低下、コレステロール値の
増加といった副作用もあるため、長期間連続して使うことはできません。


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