B細胞も選択される

B細胞も選択される

B細胞も自己と反応しないようになっている

T細胞の場合と同様、B細胞が成熟する過程でも、
自己抗原と反応するリンパ球を取り除く仕組みが働きます。

成熟の過程で抗原レセプターを発現したB細胞は、
骨髄の中で自己抗原と反応すると、死滅したり、活性を失います。

自己抗原と結合する抗原レセプターを持ったB細胞は、
骨髄内で成熟する段階で取り除かれてしまいます。

体内には骨髄にない自己抗原も存在していて、そういった
自己抗原と反応する抗原レセプターを持ったB細胞は、成熟すると骨髄の外へ出ます。

自己抗原と反応するB細胞があっても大丈夫か。

自己抗原と結合して活性化し、自分自身を標的とする抗体を産生するか。

しかし実際には、このようなことはほとんど起こらず、
B細胞が分裂・分化して抗体産生細胞を作るには、
T細胞の一種のヘルパーT細胞の協力が必要。

B細胞が自己抗原と反応しても、
その自己抗原と反応するヘルパーT細胞がなければ、抗体は産生されません。

以上のようにして、リンパ球(B細胞およびT細胞)は自己抗原と反応しないよう
巧みにコントロールされているわけで、この仕組みによって
免疫反応が起こらない状態を「免疫寛容(めんえきかんよう)」という。

なお、条件によっては、
外来の抗原(非自己抗原)に対して、免疫寛容となることもあります。

たとえば、出生直後の赤ん坊の様に免疫応答能力の低い状態で抗原に接触すると、
その抗原に対して免疫寛容となる可能性があります。

骨髄と胸腺

リンパ球が作られる場所 一次リンパ器官

骨髄とは骨の内部の骨髄腔(こつずいこう)を満たしている柔らかい組織のこと。

骨髄には、造血に関係する赤色骨髄と、脂肪組織が増えて赤色骨髄が
変化した黄色骨髄とがあり、胸骨(胸の前面中央にある骨)など
一部の骨の骨髄はずっと赤色骨髄のままで、
骨髄が赤色骨髄のままの骨では一生の間、血液が作られ続けます。

骨髄には太い毛細血管が走り、成熟した白血球や赤血球などの細胞成分は、
その毛細血管の内皮をくぐり抜けて血液中に出て、全身へと運ばれます。

一方の胸腺は、胸骨の真後ろ、心臓の前面上方にある木の葉形の器官。

胸腺には、当然ながら血管が通っていて、
骨髄で作られたT前駆細胞はその血管を流れる血液に乗って胸腺にたどり着きます。

もし胸腺がなかったら、T細胞が作られなくなり、さらに抗体もほとんど産生されなく、
多くの場合、抗体の産生にはヘルパーT細胞の協力が必要です。

このことから、胸腺は免疫システムにとって非常に重要な器官です。

骨髄と胸腺はとてもリンパ球が作られる場所なので「一次リンパ器官」と呼ばれます。

リンパ管とリンパ節

リンパ球が働く場所 二次リンパ器官

体には、リンパ球が作られる場所、
一次リンパ器官の他に、リンパ球が働く場所、二次リンパ器官もあります。

その場所とは主にリンパ節、いわゆるリンパ腺です。

リンパ球は通常、血液の流れだけでなく、
リンパ液(毛細血管から組織へ滲み出した血漿成分が毛細リンパ管に入ったもの)の
流れにも乗って体を巡っています。

毛細血管から血管外へでたリンパ球は、
毛細リンパ管→リンパ管→胸管(左鎖骨下で静脈につながっているリンパ管の主幹)→
静脈と移動して、再び血液の流れに乗ります。

リンパ節はこのリンパ球の通り道のリンパ管の間にあります。

そこにはマクロファージや多数のリンパ球が存在しています。

リンパ節は、リンパ管に設けられた関所のようで、体内に侵入した細菌などの異物は、
リンパ液に流れによって近くのリンパ節に運ばれ、
ここでマクロファージなどの抗原提示細胞に貧食されます。

そして、抗原の提示が行なわれ、リンパ球が活性化します。

リンパ節こそ免疫応答が起こる場所、リンパ球が働く場所です。

リンパ節は楕円形の器官で、大きさは米粒大からそら豆大までさまざま、
人体では腋窩(えきか・わきの下)や鼠径部(そけいぶ・腑と腿の付け根)、
頚部をはじめとして全身に多数存在しています。


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B細胞から抗体が作られる過程と仕組み
T細胞も抗原を認識し結合する抗原レセプター
ヘルパーT細胞は抗体の産生を促進する物質を作り出します
リンパ球の産生に関わる器官骨髄で血液は作られる
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