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気管や気管支の粘膜でIgE型アレルギーが起こる

気管支の粘膜で起こるIgE型アレルギー

  • 呼吸器から吸い込んだダニやハウスダストなどのアレルゲンにより、気管や気管支の粘膜で型アレルギーが起こると、発作性の呼吸困難、呼吸がゼイゼイという、咳などの気管支喘息の症状が現われる。
  • このほか、白血球(好酸球)の働きによる遅発型反応が現われることもある。
    呼吸器から吸い込んだ吸入性アレルゲンが鼻粘膜でIgE型アレルギーを起こすとアレルギー性鼻炎の症状が現われますが、これが気管や気管支粘膜で引き起こされた場合には気管支喘息になります

ただし、花粉がその原因となることはそれほど多くなく、
ダニやハウスダストが気管支喘息の主な原因です。

気管支喘息とは、発作的なけいれん性の呼吸困難で、
表面的には、呼吸がゼイゼイいう、咳が止まらない、などの症状となって現われます。

それらの症状がマスト細胞から放出された化学伝達物質によって引き起こされます。

マスト細胞から放出されたヒスタミンなどが気管支の
平滑筋を収縮させ、結果、呼吸困難な状態になります。

また、喘息の発作がいったん治まった後、
しばらく経ってから再び発作が起こることがあります。

これにはIgE型アレルギーの遅発型反応が関係しています。

マスト細胞が産生するサイトカインによって白血球(好酸球)が
局所に呼び寄せられ、その白血球の働きで新たな炎症が起こります。

好酸球主体の遅発型反応は、IgE抗体とマスト細胞の働きによる反応(早発型反応)に比べて、
より深刻な症状を引き起こすため、病院での処理が必要です。

小児喘息とは、子供の気管支喘息のことをいいます。

その仕組みは大人の気管喘息とまったく同じです。

気管支喘息の仕組み

気管支喘息が起こるまでの流れ

化学伝達物質の働きで気管支の収縮が起こります。
気管支喘息の人は、ダニやハウスダストといったアレルゲンに対する免疫で起きます。

アレルゲンに対するIgE抗体が作られ、マスト細胞の表面に結合します。

そこに気管や気管支などの粘膜を通じて問題の
アレルゲンが侵入すると、IgE抗体は結合します。

2つのIgE抗体を橋渡しするようにアレルゲンと結合し、
マスト細胞のスイッチがオンになります。

アレルゲンと結合して活性化したマスト細胞ではすぐに脱顆粒反応が起こって、
ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。

ヒスタミンは気管支の平滑筋の収縮を引き起こす原因物質です。

気管が細くなって呼吸困難な状態となります。

さらに、活性化したマスト細胞が産生するロイコトリエンにも、
ヒスタミンと同様に気管支の平滑筋を収縮させる働きがあります。

マスト細胞はサイトカインを産生し、好酸球を局所に呼び寄せて、
好酸球から放出されたロイコトリエンによって気管支平滑筋の収縮が起こるとともに、
好酸球顆粒の酵素タンパクにより、周囲の正常な細胞が傷ついてしまう過激な炎症が
引き起こされるのが、遅発型反応による気管支喘息の発作です。

好酸球が過剰に働いて、気管支粘膜の上皮細胞が傷つくと、
いっそうアレルゲンが侵入しやすくなります。

症状の重い喘息の治療が困難なのは、この点が理由のひとつで、
気管支喘息を治療するには、損傷を受けた粘膜の細胞組織を正常な状態に戻す必要があります。

  • 気管支粘膜の上皮細胞が傷ついた部分からアレルゲンが侵入し、型アレルギー反応が起こります。
  • マスト細胞から産生されるサイトカインの作用により、血管の外へ出てきた好酸球が局所に呼び寄せられ、その好酸球の働きによってさらに粘膜の上皮細胞が傷作られます。

吸入性アレルゲン

ダニはもっとも身近な吸入性アレルゲン

花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎、
そして気管支喘息は、吸入性アレルゲンによって引き起こされます。

気管支喘息の主な原因は、身近なアレルゲン、ダニはどのような家庭にも
ごく普通に棲息しており、じゅうたんやぬいぐるみ、布団にはダニがつきやすい。

ハウスダストに含まれるダニの糞や死骸もアレルゲンとなります。

どんなに念入りに掃除をしたところで、家中のダニを完璧に駆除するのは不可能です。

さらに、犬や猫、鳥などのペットもアレルギーの原因となります。

ペットの毛や皮膚(ふけ)、
唾液、排泄物などに含まれるたんぱく質が吸入性アレルゲンとなります。

気管支喘息の人がペットを飼ってはいけないと医師に注意されるのは、
このような理由があるからです。

そのほか、酵母菌の一種のカンジダ、抗生物質ペニシリンの原料となる青カビの一種の
ペニシリウム、といった真菌類(カビ類、酵母菌類など)も吸入性アレルゲンとなります。

主な吸入性アレルゲン

ハウスダスト
室内に浮遊する微粒子のこと。
チリ、ホコリ、繊維のくず、食べかす、たばこの煙粒子、工場からの煙、自動車の排気ガスなど。

ダニ
ダニの中でもコナヒョウダニやヤケヒョウダニといった非常に小さなもの。
これらのダニの糞や死骸もアレルゲンとなります。

花粉
スギ、ブタクサ、イネやカモガヤといったイネ科の植物、
ヒノキ、シラカバ、ハンノキ、ヨモギなどの花粉。

真菌類
カンジダ、ペニシリウム、アスペルギルス(コウジカビ)など。

動物の毛やふけ、唾液、排泄物
犬、猫、インコや鳩といった鳥類、モルモット、ハムスター、ウサギなど。
このような吸入性アレルゲンのほかに、
食物や薬品がアレルゲンとなって気管支喘息の症状が現われることもあります。


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