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無酸素運動について

無酸素的運動と呼吸

筋肉を刺激する運動

運動は、開始と同時に筋活動のためのエネルギーを必要としますが、
運動開始直後のエネルギーの供給は無酸素的に行なわれ、
100メートル全力疾走やウェイトリフティングのような運動開始から
短時間で終了するような運動においてもエネルギーは無酸素的に供給しています。

このように無酸素的にエネルギーが供給される運動を無酸素的運動といいます。

無酸素的運動を行なう場合のエネルギーは、まず筋肉の中に蓄えられている
ATPによって供給され、筋肉の中に貯蔵されているATPにへ限度があるため、
エネルギーの供給時間はかなり制限されます。

その時間は筋肉の量に比例しますが、
一般的に最大運動で5秒前後で、通常で20秒以内といわれています。

このような筋肉に蓄えられているエネルギーは、
主に運動の開始時や短時間の運動時に動員されます。

さらに、筋肉に貯蔵されているグリコーゲンを無酸素的に分解することで、運動を継続する
体制が作られ、運動開始後、筋肉の中のATPが涸渇するまえに解糖系も動員され、
ピルビン酸から乳酸になる過程でATPが産生されています。(乳酸系エネルギー代謝)

しかし、解糖系が動員されてもエネルギーの供給には限度があり、
さらに乳酸が筋肉内に蓄積してくると痛みをともない筋の活動能力の低下を引き起こし、
最大運動の場合、その持続時間はおよそ1分ほどしか続きません。

このように無酸素的運動を行なう場合のエネルギーは筋肉に含まれていて、
激しい運動や短時間の運動などで利用されます。

有酸素運動について

有酸素的運動と呼吸

脂肪を刺激する運動

運動開始時や短時間の運動を行うときには、
そのエネルギーは酸素を使わずに供給されます。

ところが運動を続けていくと、数分かけて酸素運搬系が運動に適応し始め、
生体内に十分に酸素を取り込める状態になります。

酸素が供給されるようになると
エネルギー源の糖質(グリコーゲン)は、酸素により分解されます。

解糖系による乳酸の産生を止めて、
酸素を使って二酸化炭素を水にまで分解し、同時に大量のエネルギーを産生します。

このように酸素を十分に取り込みながら行なわれる運動を、
有酸素的運動といいます。

有酸素的運動の出発点においては、糖質を利用してエネルギーが供給されています。

しかし、運動を長く続けていくと脂肪(糖質の4倍ものエネルギー供給を可能にする)
も増え、またエネルギー源として使われるようになります。

ジョギングやマラソンなどの持久性運動では呼吸商がおよそ0.8程度を示し、
これはエネルギー源として糖質を加えて脂肪が積極的に利用されていることを表しています。

脂肪が有酸素的に分解されると、
糖質の約4倍のエネルギー(ATP)が生成されるといわれています。

ただし、脂肪を燃焼させるだけの酸素を取り込むためには、
長く続けられる強度(少なくとも30分以上)で
運動が行なわれなければなりません。

有酸素的運動におけるエネルギー供給系は、エネルギーの産生までに、
やや時間がかかる弱点がありますが、エネルギー源が涸渇さえしなければ、
理論的には、無限にエネルギーが供給でき、運動が続けられるしくみといえます。

エアロビクス、ジョギング、ウォーキングなどの有酸素的運動がある程度続くと、
からだが酸素供給の準備を整えるようになるので、ダイエットにも効果があります。

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